ダイヤモンド

世界中の権力者や王族を魅了し続ける宝石

地球上の天然物質の中でもっとも高い硬度を誇るダイヤモンドは古来から『王者の象徴』とされ、世界中の権力者や王族、貴族を魅了して来ました。

無色透明なものはもっとも価値が高い宝石といわれ、高潔できらびやかな輝きを持つためもっとも人気のあるジュエリーといえるでしょう。

硬度が高く、研磨はダイヤによってしか行えません。ちなみに日本では、その昔『金剛石』と呼ばれてきました。

結晶構造を持つ炭素の一種で、高い圧力がかかることによって結晶化されできたものです。ひとつのダイヤができるまでに数百万年から数千万年かかると言われています。

売買は、あのデビアス社独自の「サイト」と呼ばれる販売方法で行われます。年10回開催されるサイトで、『サイト・ホールダー』という資格のある業者のみが買い付けを行える仕組みになっているそうです。

このサイト・ホールダーには誰でもがなれるわけではなく、財務諸表やジュエリー業界の実績などによって、ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(DTC)が精査し、合格したものにしか与えられていないとか。

ちなみに、2011年のサイトホールダーリストが発表されていますが、日本の企業では田崎真珠がその中に名を連ねています。

適正価格を把握しているショップで購入しましょう

世界的にもグレードの基準がしっかり作られているダイヤモンドを購入するならば、安心してできる宝石店やデパートで購入するのがよいでしょう。

気になるお店にはできるだけ足を何度も運び話を聞いてください。十分な知識がないまま、店員を店頭に立たせ、適当な話だけをする店や、押しつけるような話をする店は論外です。

また、信頼できる鑑定士もしくは鑑定機関から出された鑑定書が付けられているかいないかも重要です。

最近では架空の鑑定機関を作り上げ、鑑定書を作成している悪徳業者もいます。

購入する前に、できるだけたくさんの情報をもらえるお店で買うことをお勧めします。

また、すでに加工されたものだけではなく裸石を扱っているお店もお勧めです。というのも、裸石を扱っていると世界の宝石相場や動向に敏感になるので、『適正価格』を把握していることが多いからです。

謎めいた物語を持つダイヤのお話

多くの人々を魅了して来た宝石だけに、いくつかの逸話は伝説となり、今でも語り継がれてきています。ここで、ひとつ謎めいた物語を持つ宝石のお話をご紹介しましょう。

その宝石は、「所有者に不幸をもたらす呪いのダイヤ」と呼ばれています。これは45.50カラットもある珍しいサファイア色のブルーダイヤモンドです。

1642年、旅行宝石商のタベルニエが112.25カラットあったそのダイヤをインドで購入します。その後、ルイ14世に売却され、ハート型にカット されました。

そのジュエリーはかのマリー・アントワネットも身につけていますが、その後彼女はフランス革命によって断頭台に送られ、命を絶たれています。

1792年に盗難され、行方が分からなくなっていましたが、1830年にかなり小さくなった状態でロンドンで売りに出されました。

それを銀行家のヘンリー・ホープが購入しますが、その数年後には坂道を転がるように転落し、死亡しています。資産家であったホープ家はそれでも所持 し続けていますが、一族は没落し、『呪いのホープ・ダイヤ』と呼ばれるようになりました。

その後、1909年にカルティエがこちらを購入し、アメリカの新聞王の婦人・エヴァリン・ウォルシュ・マクリーンに売却しますが、1918年には息 子が交通事故死し、中がよいと評判だった夫婦仲も夫の浮気が原因で亀裂が入り、さらには娘までもが睡眠薬の飲み過ぎでなくなり、その数ヶ月後には婦人も亡 くなりました。

1949年になり、マクリーン婦人の遺産の中から有名な宝石商・ハリー・ウィンストンによって買い取られたホープ・ダイヤモンドですが、ハリーが所 有していた10年間は何も起こらず、その後スミソニアン博物館に寄贈されました。

このことから、ハリー・ウィンストンは「呪いのダイヤに認められた宝石商」と呼ばれています。

ちなみに、マリリン・モンローが主演映画の中でホープ・ダイヤを身につけましたが、その後の彼女の変死は有名ですね。

現在もホープ・ダイヤはスミソニアン博物館で展示され、来館者を魅了し続けています。