エメラルド

皇帝を魅了した緑の宝石

エメラルドは緑柱石の一種で、強い緑色をした宝石です。

結晶の性質上、ある一定の方向からの衝撃に弱く割れやすい宝石と言われています。

そのため、エメラルドカットと呼ばれる独特のカットが施されたものが多いのも特徴です。

エメラルドは含有物が許されている宝石で、最高品質のものはダイヤモンドよりも価値があると言われています。

エメラルドは古来から愛されてきた宝石であり、特にローマ帝国時代はもっとも人気の高い宝石でした。ヴェスヴィアス火山の噴火で滅んだポンペイの遺跡からも発見されています。

また、ローマ皇帝・ネロはエメラルドでできた単眼鏡(めがね)を愛用していたとも言われています。

また、エジプトの女王・クレオパトラもエメラルドを愛したひとりです。彼女は自分の名を付けたエメラルド鉱山を持っていたと言われています。

エメラルドを愛したと言えば、トルコ皇帝の存在を抜きには語れません。イスタンブールにあるトプカプ宮殿には歴代の皇帝が集めたエメラルドを施した様々な宝飾品が数多く展示されています。

日本でも、たまに美術展などがおこなわれているので、目にしたことのある方も多いと思われます。

南米コロンビアを中心に採掘されます

エメラルドの大半は南米のコロンビアで採掘されています。その産出量はエメラルド全体の70%をしめているといわれています。

ほかには、ザンビア、ブラジル、パキスタンなどがあげられます。

コロンビア産のエメラルドは青色を含まない緑色をしています。他の宝石ではインクルージョンが多いものは価値が低くなりますが、エメラルドに関しては肉眼ではっきりと見えるインクルージョンがあるものでも価値が低くなりません。

はっきりした緑色をしたこの宝石は幸運を約束する宝石とされ、今でも人を魅了して止みません。

この魅惑的な色は、世界中で欲しがられ、肉眼でハッキリ見ることのできるインクルージョンがあるものでも受け入れられます。しかしコロンビアでは時々珍しいものがあります。例えば「スターのあるトラピチ」とか特に珍しい「エメラルドキャッツアイ」です。

確かにエメラルドの最も良い、そして最も素晴らしい品質のものがコロンビアから産出されるけれど、石の「産地」が自動的に欠点がない品質を保証すると考えることは間違いです。

珍しいエメラルド

ブラジルにあるサンタ・テレジーニャ鉱山は珍しいキャッツ・アイエメラルドやスター・エメラルドが採れる鉱山として有名です。

キャッツアイ・エメラルドはその名の通り、猫の目のような縦の縞であるシャットヤンシーが見られるエメラルドです。こちらはブラジルだけでなくコロンビアでも見つかっています。

スター・エメラルドは星状の反射光が見られる珍しいエメラルドで、こちらはサンタ・テレジーニャでしか発見されていないきわめて希少性の高いエメラルドです。